まだまだ甘えん坊だし泣き虫けど、幼稚園に行きだして
日々、たくさんの成長を重ねているエソラ。
「いただきます」や「ごちそうさま」がきちんと言えたり
ふつうのお箸でごはんが全部食べれたり
ヤル気ないながらも、自ら歯磨きしたり
ちょっと前までぜんぜん出来なかった、作るお菓子も作れるし、
ハサミやお絵描きだって上手になって、ずいぶん器用になった。
そして幼稚園でのできごとを毎日話してくれる。
その顔がとても嬉しそうだから、きっとすごく楽しいんだろうな、って思う。
「でも話、長ぇ…」
そしてときどき、ひどく大人びた表情をするかと思ったら、
一瞬でまた、こどもの顔に戻る。
毎日がめまぐるしいね、君は。
もともとよく泣く子だったけど、幼稚園直前まではずいぶん減って
落ち着いてきていたように見えた。
それが幼稚園生活に慣れてきた最近、
またとても我がままを言ったり、泣きわめいたりして
私たちはとても困った。
仮病を使って深夜に救急につれていくはめになったり(着いたらケロッとしている)
夜泣きもひどく、
おねしょをほとんどしない子だったのに、おねしょもするようになった。
何かあるんだろうか、新しい環境ででつらい思いをしてはいないだろうか。
本人に聞いても幼稚園は嫌じゃないようだし、原因が分からないのでとても心配になって
時に怒りすぎたり、腫れ物を扱うように異常に優しく接したり
そんなことしかできない日々も続いた。
息子はきっと今、すごく不安定な時期にいるんだろう。
まだ甘えていたいという赤ちゃんのような気持ちと、
早く一人前になりたいという少年の思いの狭間で苦しんでいるのかもしれない。
わたしたちにできることは、
互いの手を取り合って、いっしょにそれを乗り越えていくことだね。
暖かく見守ってあげるだけじゃだめで、
背中を強く押しすぎることのないように
お互いがお互いを尊重して成長していきたい。
もしかすると、これが息子の赤ちゃん時代との最後かもしれない。
そんなことを思うと、
今は大変なこともいっぱいあるけれど、
それを乗り越えた先に精悍な顔をした少年が微笑んでいるのを
とても誇らしい気持ちで想像したりもできるよ。
いっしょにがんばっていこうな。息子よ。